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合成樹脂(プラスチック)

関連知識

用途に応じて非常に多くの特性を活かせる合成樹脂

合成樹脂は、樹脂をもっと幅広く使用するために石油などの化学薬品を原料として、使い勝手を良くしたものです。そもそも樹脂とは、樹木から取れる樹液が固まった物質のことで、代表的なものに漆、松ヤニ、柿渋などが挙げられます。これらの樹脂は天然にできたものであるため、天然樹脂と呼ばれています。水に溶けにくく、固まった(具体的には、通常の温度で油が液体から気体になること)後には安定し、形をそのまま保つ性質を持っているため、昔から塗料や接着剤、充填材などとして使用されてきました。合成樹脂は軽く、形も自由にできるため、天然樹脂の代替品として金属や木材に変わって発展してきました。天然樹脂に比べ、安くて供給が安定しているため、工業用の材料としては合成樹脂のシェア率が高くなっています。

合成樹脂の長所は、原料の配合や分子量などを変えることによって使い道に応じた様々な特性をもたせることでき、硬さ・耐熱性・粘り強さ・耐候性など、多くの種類を生み出すことが可能です。そのため、合成樹脂はバリエーションが豊富です。一般的には、フェノール樹脂・エポキシ樹脂・メラミン樹脂のような熱硬化性樹脂、塩ビ・ポリプロピレン・ポリエチレンなどの熱可塑性樹脂があります。「プラスチック」は元々、「可塑性のあるもの」という英語の意味で、力を加えると変形する性質を持っているものです。これこそプラスチック(合成樹脂)の最大の長所です。

今使用している金属や木材より成形しやすく、1つ金型を作ってしまえば、同じものをたくさん作れるので大量生産に向いています。今も、これからも、ありとあらゆる場面・製品において活躍してくれる材料でしょう。

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