自己潤滑性
樹脂・プラスチックと自己潤滑性
その素材自身が摩擦係数が極めて小さいことを自己潤滑性と言います。機械部品に使用される製品には、回転運動や直線運動が働くので、その部分には摩擦抵抗と摩耗が発生します。
通常、金属製品の場合は摩擦面に潤滑油や潤滑剤を供給している場合が多いですが、都度のメンテナンスが容易ではありません。そこで本来は金属が使用される部品、特に受け軸や歯車などの代替として自己潤滑性の特性を持った樹脂・プラスチックが使用されることが多くなってきています。樹脂・プラスチックに置き換えることによって注油の必要がなくなるので、メンテナンスの手間が省けたり、金属とは異なりサビを防ぐことができ、比較的軽量で低コストです。
しかし、機械的強度は金属よりは劣るので使用している中で劣化スピードが速かったり、摩擦による発熱の影響によって、部品寸法の維持に影響を受けてしまいます。結晶性のプラスチックであれば、相手物が金属である場合は摩擦係数が極めて小さくほとんど摩耗しません。
特に自己潤滑性が高いプラスチックはPOM(ポリアセタール)とMCナイロンです。MCナイロンに関してはMC703(摺動グレード)と呼ばれる、特殊潤滑剤を加えて特に滑り特性を向上させた材料もあります。その他にはPTFE(テフロン)やUPE(超高分子ポリエチレン)なども自己潤滑性に優れており食品製造レーンなどに使用されることが多いです。これらの樹脂・プラスチックは、たとえ相手物がザラザラしていても摩耗を比較的抑えることが出来ます。
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