RoHS指令
有害物質の使用制限
RoHS指令とは有害物質使用制限指令のことを言い、欧州連合(EU)で定められている指令のことを言います。簡単に言うと、有害物質が含有されている製品の使用が禁止されていることがあります。例えば医療関係、計測機器、分析機器などといった分野は注意が必要な場合が多いです。有害物質とは①鉛②カドミウム③水銀④6価クロム⑤PBDE(ポリ臭化ジフェニルエーテル)⑥PBB(ポリ臭化ビフェニル)の6つの物質のことを指します。その有害物質の閾値がそれぞれの製品に対し、1,000ppm以下であることが条件となります。
弊社もプラスチック加工を行う前には材料を調達しますが、その材料に有害物質が含有されていないことを証明するRoHS対応の書類を提出する場合があります。例えば弊社で実際にあった例を挙げると、塩ビの丸棒をご注文頂いたのですが、「鉛」が含まれていると仕様上NGということがあり、そこで「塩ビ(グレー)鉛フリー」という規格をご提案させて頂いたことがあります。プラスチックは材料選定の際に注意が必要ですが、金属製品では別のところで注意が必要となります。
プラスチックは基本的に表面処理(メッキ)を施すことはありませんが、金属はメッキをする場合がよくあります。そのメッキに有害物質が含まれることがあります。例えば鉄製品によく施す「無電解ニッケルメッキ」であれば、メッキ皮膜中に鉛が含まれています。無電解ニッケルでRoHSに対応しようとすれば「鉛フリー無電解ニッケルメッキ」という処理があるので代替えとして使用されることがあります。
また6価クロメート処理というメッキは表層に6価クロムが含有されていますので、代替技術として「3価クロメート処理」という処理があります。見た目はそこまで変わりませんが若干の違いはあります。他にも注意が必要な場合があり、電気・電子機器などをリサイクルする際や、焼却処分される際に人や環境に有害物質が含まれていると悪影響を及ぼす可能性があるので注意が必要です。また海外向け(欧州連合向け)製品などは特に注意が必要となります。
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