ロックヘリサート
関連知識
ロックヘリサートとは
ロックヘリサートは、標準インサートの機能にさらにゆるみ止め効果を持たせたものです。インサート中央のコイルの1巻〜2巻が多角形(ねじのサイズにより4〜8角形)になっています。このコイルをグリップコイルと言い、ボルトを締付けてゆるみ止め効果を発揮します。
規格はメトリック・ユニファイで、共に並目のみです。最小サイズはメトリックがM2.5で、ユニファイがNo.2です。なお、タングあり・タングなしの2種類がありますが当社ではどちらも取り付け可能です。
ロックヘリサートの効果
めねじ内面にゆるみ止め機構ができるので、設計仕様や組立作業が簡単になります。ゆるみ止め効果は、母材の下穴精度、及び使用ボルトの精度・材質硬度によって決まります。また、下穴の加工は標準のヘリサートと同一なので今あるヘリサートをロックヘリサートに変更することも可能です。
ロックヘリサートの取り扱い方法
ねじの焼き付き防止のため、ボルトもしくはヘリサート部に潤滑剤を塗布する必要があります。真空中で使用する場合は真空対応の潤滑剤が必要です。ボルトがグリップコイル部を通過した後は一定のトルク(ランニングトルク)が発生するので、締結時には規定トルク + ランニングトルクとなるようなトルクで締結します。
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