MSDS
MSDSとは
Material Safety Data Sheetの頭文字を取ったもので、日本語では化学物質等安全データシートのことを指します。
事業者が化学物質および化学物質を含んだ製品・材料を、他の事業者に譲渡・提供する際に交付する化学物質の危険有害性情報を記載してあり、化学製品を安全に取り扱い、事故を事前に防止することを目的としております。SDS(MSDS)制度の対象となる化学物質は、法律上「第一種指定化学物質」(462物質)及び「第二種指定化学物質」(100物質)として決められており、合計で562物質あります。
化管法SDSの制定
化学品を取り扱う事業者には、社会的責任があります。それは、規制の有無にかかわらず、化学品が人の健康や環境に悪影響を及ぼさないように適切に管理することです。特に化学品の適正管理には、有害性や適切な取り扱い方法に関する情報が欠かせません。化学品の譲渡や提供を行う事業者は、取引先の事業者よりもその有害性などの情報を容易に入手できる立場にありますが、このような情報は取引の際に提供されることが少ない傾向にあります。そのため、「事業者から事業者へ」という有害性などの情報を確実に伝達する必要があると認識されています。
平成11年7月に公布された「化学物質排出把握管理促進法」のもと、化学品の性状や取り扱いに関する情報の提供を規定する制度(化管法SDS制度)が法制化され、平成13年1月から運用されています。
化管法SDSの記載項目
1.化学品及び会社情報
2.危険有害性の要約
3.組成及び成分情報
※含有する指定化学物質の名称、指定化学物質の種別、含有率(有効数字2桁)
4.応急措置
5.火災時の措置
6.漏出時の措置
7.取扱い及び保管上の注意
8.ばく露防止及び保護措置
9.物理的及び化学的性質
10.安定性及び反応性
11.有害性情報
12.環境影響情報
13.廃棄上の注意
14.輸送上の注意
15.適応法令
16.その他の情報
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