マイクロメータ
品質管理
マイクロメータとは
マイクロメータはノギスよりも高い精度を要求される箇所の検査に用いる測定器具です。接触式の測定機器で対象物を挟み込んで測定をします。機械式と電子式の2種類があり、測定器具で身近なノギスとの違いは、10ミクロンの精度まで測定できるという点です。
マイクロメータの構造
マイクロメータはアンビル、スピンドル、フレーム、スリーブ、クランプ、シンブル、ラチェットという部品から構成されています。その中で、スリーブ、スピンドル、シンブル、ラチェットの4つに部品を合わせてマイクロメータヘッドと呼びます。
アンビルとスピンドルで固定された時の、スリーブとシンブルに印字された数値が測定数値です。アンビルはフレームに固定されており、スピンドルは可動式です。アンビルとスピンドルの間に測定したいものを挟み測定します。
スピンドルの動きとスリーブの目盛りは連動しており、スリーブの動きに合わせて、スピンドルが上下に動きます。ラチェットにより、測定の際に過度の力が加わった時に、空回りする構造になっています。そのため、自然と一定の力での測定になるため、誤差を減らすことができます。
マイクロメータの種類
一般的にマイクロメータは、外測マイクロメータを指します。ノギスはさまざまな箇所が測定できる汎用的な測定器具ですが、マイクロメータは特定の箇所のみを測定する測定器具です。
そのため、以下のように検査箇所別の種類があります。
- 球面マイクロメータ 管厚の測定
- 内側マイクロメータ 穴の内径を測定
- 棒形内側マイクロメータ
- デプス型マイクロメータ
- 歯厚マイクロメータ
- ねじマイクロメータ
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