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絶縁性

物性

樹脂・プラスチックの絶縁性とは

絶縁性とは電気を通しにくい性質のことを表します。物質は電気抵抗率が低い「導体」と電気抵抗率が大きい「絶縁体」、導体と絶縁体の中間程度の電気抵抗率を持つ「半導体」に分類されます。
電気抵抗率はΩ(オーム)という単位で表され、この値が大きいほど電気を通しにくくなります。導体の電気抵抗率は10^-8~10^-6、半導体は10^-5~10^5、絶縁体は10^10以上のものを指します。ほとんどのゴムやプラスチック素材は電気抵抗率が10^10Ω以上の絶縁体に該当します。
絶縁体は電気の流れを遮断し、漏電を防ぐ目的で使用されます。例えば電線の被膜材です。漏電を防ぎ、電気の輸送効率・安全性を高める役割があります。また、通電による周波数の乱れなどによる影響が精度に影響する検査機や医療機器においても使用されます。

絶縁体の使用例

プラスチック素材は基本的に絶縁体です。通電性を付与した導電グレードの材質以外は絶縁性の素材です。汎用プラスチックからエンジニアリングプラスチックまで、さまざまな特徴を持った素材から選択することができます。
電気抵抗値は材質によって異なります。絶縁体はほとんど電気を通さない性質を持つことを意味し、絶対に電気を通さないわけではありません。何億ボルトという電圧をかけると絶縁体でも電気が流れることがあります。そのため、素材の電気抵抗値の大きさで絶縁体の中でも絶縁性に優劣がつくこともあります。

プラスチックの帯電

プラスチックは電気を通しにくい一方で、帯電しやすい(静電気がたまりやすい)という側面があります。摩擦により発生した静電気は放電されることなく素材の表面に留まり続け、帯電した状態が続きます。これが製品の破損や精度の悪化に繋がる恐れがあります。この問題を解決するために帯電防止グレードが開発されています。素材表面だけ電気抵抗を導電しない程度に下げて、空気中に静電気を放出します。

電気絶縁性のプラスチック素材

プラスチック素材は基本的に絶縁体ですが、電気抵抗値は材質によって異なります。絶縁体はほとんど電気を通さない性質を持つことを意味し、絶対に電気を通さないわけではありません。何億ボルトという電圧をかけると絶縁体でも電気が流れることがあります。そのため、素材の電気抵抗値の大きさで絶縁体の中でも絶縁性に優劣がつくこともあります。電気絶縁性が求められる環境で使用されるプラスチックの代表例の一つはフェノール樹脂です。フェノール樹脂には他の樹脂に比べて高い電気絶縁性があります。
その中でもベ-クライトは比較的安価で手に入れることができるため、電気・電子製品の基板などに利用されています。自動車部品では金属の代替部品としてベ-クライトが使用されることもあります。

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