エンドミルとは

エンドミルは切削加工に使う工具の一種です。側面と底面の刃で素材を削り取ります。溝加工、テーパ加工、倣い加工、内外径の仕上げなど、さまざまな切削加工に使用します。

類似する工具にドリルがありますが、役割が異なります。ドリルは先端に加工範囲があり、上下の方向の加工に適した工具です。対してエンドミルの刃は先端と側面に加工範囲があります。そのためエンドミルは水平面や垂直面・曲面の、多軸の動きでの加工に使用することができます。

エンドミルの種類

加工内容や素材の硬度によって適切なエンドミルの種類は異なります。適切な切削工具を選ぶことで精度の高い切削加工を行うことができます。

スクエアエンドミル
先端が平坦な形状をしている汎用的なエンドミルです。側面の切削加工、溝加工、仕上げ加工、正面フライスに使用します。

ボールエンドミル
先端が球状になっているエンドミルです。曲面の切削加工、仕上げ加工に使用します。

ラフィングエンドミル
刃が波状になっており、切削抵抗が小さく、荒削りに使用します。

ラジアスエンドミル
底刃にRが付いた形状をしたエンドミルです。平面や曲面の切削加工に使用します。刃の径が大きく、安定した倣い加工ができます。

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