カウンターシンクとは

カウンターシンクは、穴加工後の皿ザグリ、面取り、バリ取りといった作業に使用される切削工具です。その種類は先端の角度・外径・刃物の数・材質などの要素によって多岐にわたります。主にボール盤などの工作機械に取り付けられ、高度な加工を可能にします。

カウンターシンクと面取りカッターの違い
カウンターシンクとは切削工具の一種であり、穴やパイプの加工後に生じる皿状の凹凸を取り除くために使用されます。一方、面取りカッターは板材やパイプの穴の周辺、内部のバリ取りにも使用できる汎用性を持つ工具です。カウンターシンクは特にねじの頭が飛び出さないための皿ザグリ加工に適しています。

カウンターシンクの使用方法

カウンターシンクは主にボール盤やマシニングセンタなどの工作機械に取り付けて使用されます。しかし、非金属や特定の金属、または形状が複雑な部品など、機械加工が難しい場合には手作業での加工も行われます。

カウンターシンクの種類

先端の角度の種類
カウンターシンクは工具によって先端の角度が60°・90°・120°のように異なります。基本的には90°のものを使い、加工内容の変更や、面取りの角度を変えるために60°や120°のものを使います。

シャンクの形状
一般的なストレートシャンクのほかに、テーパシャンクやモールテーパシャンクがあります。機械がワークに干渉してしまうような深い位置の加工にはロングシャンクが効果的です。

コーティングの種類
カウンターシンクには窒化チタン、窒化チタンアルミニウム、窒化ジルコニウム、ダイヤモンドライクカーボンなどの様々なコーティングが存在します。これらのコーティングにより、切削抵抗を減少させ、刃物の摩耗を抑制するともに加工中の変形や溶着を防ぐことが可能となります。

まとめ

カウンターシンクは穴加工後の皿ザグリ、面取り、バリ取りに使用される高度な切削工具です。その種類は先端の角度、シャンクの形状、コーティングの違いによって異なります。

正確な加工を必要とする場合、ボール盤やマシニングセンタなどの工作機械に取り付けて使用することが一般的です。しかし、特定の材料や複雑な形状の部品の場合には手作業での加工も行われます。適切なカウンターシンクの選択は、加工の品質と効率に大きな影響を与えるため、先端の角度・シャンクの形状・コーティングの種類などの要素を適切に選択する必要があります。

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