切り粉
切削加工で生じる切りくず
切り粉(きりこ)は、プラスチック切削加工において、材料の切削過程で生成される細かい粉末状のくずです。
切り粉は切削工具が切削物に作用することで発生します。切削工具の刃が材料に押し付けられると、材料の表面が削られ、切りくずが小さな粒子として放出されます。切削工具の摩擦と熱によって、切り粉は材料から分離されます。切り粉はその形状や特性によってさまざまな種類に分類されます。形状の例としては、パラパラとした粉末状の切り粉や、長くつながった螺旋状の切り粉があります。切り粉の形状は加工方法や材料の特性によって異なる場合があります。
切り粉の形状や特性は、切削加工の品質や効率に影響を与えます。一般的には、流れるような形状(流れ形)の切り粉が望ましいとされます。流れ形の切り粉は表面がなめらかで連続的であり、加工面の仕上げ精度が高くなります。
一方、短く粉状に排出される切り粉(せん断形)やむしられたような切り粉(むしれ形)が発生する加工は、加工面の仕上げ精度が低下する可能性があります。切り粉は加工の品質や効率に影響を及ぼすだけでなく、不適切な処理や排出が行われると、工具やワークに切り粉が巻きついたり、切り粉が詰まったりして加工不良や機械の故障の原因となることがあります。そのため、切り粉の適切な処理と排出は重要です。
切り粉の処理には、工具や加工条件の適切な選択や調整が含まれます。適切なチップブレーカや切り込み角、切り込み深さ、送り、切削速度などの要素を考慮し、切り粉の形状や長さを最適化することが求められます。
また、穴加工時などの特定の加工では、切り粉の詰まりを防ぐための対策も必要です。切り粉の適切な管理と処理は、加工の品質向上と機械の安定稼働に不可欠な要素となります。切り粉に関するトラブルや問題が発生しないよう、切削加工プロセス全体を総合的に管理し、適切な対策を講じることが重要です。
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