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バフ仕上げ

加工方法

バフ仕上げとは

バフ仕上げとは、加工品の表面を磨いて光沢をつけるための処理です。バフ研磨とも呼ばれます。

バフ仕上げの様子

「バフ」とはプラスチックや金属を研磨する際に使う道具の名称で、それを用いて表面の仕上げを施します。バフの形状は円状の布や綿素材、フェルトなどを重ね合わせた構造で丸形をしています。それをバフ車と呼んでおり、停止している時に触ると軟らかいですが、研磨剤(砥粒)を付着させて高速回転(時速120キロ)することにより研磨できるほど鋭くなります。

バフ車を加工物に押し当てて表面を磨いていきます。プラスチック素材ならアクリルやABS、金属素材ならステンレスやアルミの表面仕上げに使われることが多いです。例えばアクリルは元々は透明な素材ですが、切削面は白く濁った不透明になります。元の透明度が必要な場合はバフを当てることになります。

ステンレスの研磨の場合は◯◯番と番手の指示があることが多く、その数字が大きくなればなるほど表面に光沢が生まれます。800番台だと鏡面=鏡のような仕上がりにまでなります。バフ研磨を施すことによって、表面の傷をなくし、凹凸が減少するので摩擦抵抗が少なくなります。また、金属の場合はめっきなど後処理をすることがあります。バフ研磨を施した後にめっき処理をすると仕上がりの品質が向上します。

部品を持ちながらの作業になるため、重さのある大きな部品には不向きな研磨方法です。また、あまり小さすぎる部品も持てる範囲が少なく、部品が弾かれてしまうため研磨できません。手のひらサイズの部品に適している仕上げ方法です。

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