アルミナ
ダイヤモンドに次ぐ硬さを持つアルミナ
正式名称は酸化アルミニウムと言い、化学式ではAL203と表記します。酸化アルミニウムというので金属?と勘違いされることもありますがセラミックスという部類の材料です。その歴史は金属や樹脂よりも古いとされています。
アルミナの単結晶は人工サファイアであり、天然のサファイアは宝石で有名ですが、このような人工サファイアも工業製品として広く使用されています。アルミナの見た目は白色またはアイボリーに近い色をしていて、セラミックスの中でも耐熱性・電気絶縁性・耐食性・耐摩耗性に優れており、とてもバランスの良い材料と言えます。また耐薬品性も良好であり、硬度はダイヤモンドに次ぐ程の硬さを持っています。
これ程の特性を持っておりながらファインセラミックの中で最も安価ということもあり、使用頻度が最も高く、大量生産にも適しています。アルミナがよく使用されている箇所は、半導体やポンプ部品、電気機器絶縁部品などの産業用機械だけでなく、歯科用インプラント部品にも使用されており日常でも目にすることが出来ます。弊社の加工の際に使用している切削工具や研磨剤などにも使用されています。
アルミナは使用用途によって純度を指定することができます。アルミナ純度99.5%が汎用的に使用されており、純度99.9%以上になる高純度アルミナもあります。高純度になるほど機械的強度が強くなり、耐食性に優れています。また、高純度になると光を通す性質となるので保護感や絶縁管などに使用されています。
上記の特性以外にも高い耐プラズマ性があり、ポリマーに亀裂が生じにくいので半導体製造装置やエッチング装置などにも使用されております。
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