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PP(ポリプロピレン)とPE(ポリエチレン)の違い

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PP(ポリプロピレン)とPE(ポリエチレン)は水素と炭素から構成される合成樹脂です。共に生産量の多いプラスチック素材で、成形加工や切削加工など多くの加工方法に対応しています。レジ袋や食品容器など、日常で最も目にしているプラスチックです。この記事ではPPとPEの違いについて紹介します。

PPとは

比重が0.9と軽量な樹脂です。傷が付きにくく比較的丈夫で、耐薬品性に優れています。

PPとPEの違い

PEとは

比重が0.95と軽量な樹脂です。吸水性が低く、寸法安定性に優れています。耐薬品性と耐衝撃性も良好です。

PPとPEの違い

PPとPEの共通点

  1. どちらも炭素と水素からなる高分子。
  2. 成形性が良く、安価に大量生産できる。
  3. 耐熱性は高くないので、高温環境下の使用には向かない。
  4. 自燃性の指定可燃物であり、良く燃える。
  5. 比重が1以下と軽い素材。
  6. 絶縁体である。
  7. 誘電率が低い。(高周波材料に使われる、電子レンジで発熱しない)
  8. 吸水率が低く、寸法安定性に優れる。
  9. 無味、無臭、無毒

PPとPEの相違点

  1. 融点はPPが高い。
  2. 熱変形温度はPPが高い。(PE:30-50℃、PP:60-65℃)
  3. 常用温度はPPが高い。(電気的連続使用温度:PE:50℃、PP:65℃)
  4. PPは硬い樹脂、PEは軟らかい樹脂に分類される。
  5. PPは半透明~白色で、PEは白色。
  6. PEは耐候性が高く、PPは耐候性が低い。

用途の違い

PE:軟質フィルムやシート、水道管、ガス管
PP:繊維、不織布、硬質シート、硬質部品、粘着テープ、硬質発泡体

ポリプロピレン分子構造ポリエチレン分子構造ポリプロピレン・ポリエチレン分子構造

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