難燃性プラスチック材質の種類と特徴
難燃性とは 難燃性とは、燃えにくく、燃えても自己消火性を持つ材質を言います。プラスチック材質の物性において、難燃性を基準に材質選定をする機会があります。金属材質と異なり、プラスチックは有機物であるため…
一般的なプラスチック材質は、吸水・吸湿します。中にはほとんど吸水・吸湿しない材質も存在しますが、多くは吸水・吸湿し、特にナイロン系の材質は吸水しやすい傾向があります。下記の表では当社が切削加工で扱う主な材質の吸水率を一覧にしています。(値は参考値であり、保証値ではありません。)
吸水率の高い材質のほとんどはナイロン系の樹脂が占めています。
ナイロン系樹脂は吸水率が高いのは、分子構造に理由があります。分子内にはアミド基(化学式:CONH2)があり、アミド基は親水性を有しています。親水性は水に溶けたり混ざりやすい性質であり、このアミド基が吸水の要因となっています。
吸水・吸湿した材料は膨張し、寸法変化が起こります。吸水率が高いほど吸水による寸法変化が起こりやすく、この点における寸法安定性には優れません。また、プラスチック材質は吸水することにより、ガラス転移点が下がります。
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