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基盤・電子部品に適した「エポキシガラス」

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エポキシガラスとは

エポキシガラスとはガラス繊維にエポキシ樹脂(液体)を含侵させ、熱硬化させた積層板(積層棒)です。
通常は緑色をしていますが、経年変化とともに、黄色から茶色に変化していきます。
エポキシガラス、ガラスエポキシ、エポキシガラス樹脂、ガラエポなどど呼ばれることがありますが、当社ではエポキシガラスと統一して呼んでいます。
また、図面上、GFRPと表記されることもあります。
FRPは繊維(Fiber)で補強された(Reinforced)プラスチック(Plastic)です。
エポキシ樹脂をガラス(Glass)繊維に含侵させて強度を増したもの、という意味を略したものがGFRPです。

エポキシガラス加工品

エポキシガラスの特徴と用途

エポキシガラスは機械的強度・剛性に優れた長寿命のプラスチック素材です。
耐熱温度・電気特性・断熱性・絶縁性に優れており、薄くても反りにくいという特徴を活かして、プリント基板の材料や電気、電子部品の素材として多く使われています。
強度が高いため、0.2mmという非常に薄いエポキシガラスに穴あけなどの加工もすることができます。

反りが少ないという特徴は、エポキシガラスの収縮率が低い特性が影響しています。
エポキシガラスは、加熱成型したときの収縮率が低いので、成型をするときに寸法が出やすく、反りが少ないといった特徴が生まれます。
この特性は同じ積層品のベークライト(フェノール樹脂)に比べると、反りや平行度、厚みの一定さなどの点で有利になります。
耐熱温度を比較すると、ベークライト(フェノール樹脂)が約130℃の耐熱に対して、エポキシガラスは約180℃です。

その他の特徴として、吸湿性があり、寸法安定性、加工性、耐摩耗性、耐衝撃性、すべり特性は他のプラスチック素材の方が優れています。
接着加工ができるので、箱形状などの製作もできます。
製品の周囲全体を絶縁するボックスの製作などにも使われます。
外観は、上下面は光沢があり非常に滑らかですが、切削した面は白っぽくなります。

エポキシガラスの使用業界

基盤メーカー、機械メーカー、電子部品関係などで絶縁材・断熱材として使用されることが多いです。
また、薄く加工できるという特徴を活かして、スペーサーとして使用されることもあります。
あくまで繊維質で、用途によっては欠ける可能性もあり、吸湿性もあるので、食品関係や医療関係で使用されることはほとんどありません。

加工上の注意点

エポキシガラスには繊維の目の方向があります。
現在使用されているエポキシガラス加工品と同じものを新しく製作される場合や、一部だけ再製作される場合で、
目の方向を合わせる必要があるときは、事前に指示をすることでトラブルを回避できます。

エポキシガラスは他のプラスチック素材と比較して硬質であるため、切断の際には専用のダイヤモンドカッター、超硬ツール等を使用します。
エポキシガラスを切断すると、微粉末化した粉塵が各所に飛散します。
人体にはかゆみなどの悪影響があり、この粉塵対策がエポキシガラス加工の一番の難点です。

切断加工の際にはパネルソーなどの大型切断機を使用しますが、この切断工程で大量の粉塵が発生します。
機械モーター部、駆動部等にエポキシガラスの硬い粉塵が入り込んで機械が故障するケースもあり、エポキシガラス対策をしていない所では加工を嫌がります。
エンジニアプラスチックやスーパーエンジニアプラスチックの流通量の増加に伴って、機械加工事業を成長させた加工メーカーでは、
エポキシガラスやベークライト(フェノール樹脂)といった粉塵の舞う積層板の加工を受けていないケースが多いです。
そもそもエポキシガラスの加工に適した設備を保有していないこともあります。
それらのプラスチックが流通する前から、切削加工をしているような加工メーカーなら加工を引き受けてくれる事例が多いです。

切断の際に発生した大量の粉塵は集塵機で集塵しますが、集塵性能が高い装置でないと工場内は大変なことになります。
さらに、この粉塵は非常に細かいため、人体の気管内に入り込む可能性もあります。
そのため、防護マスクと防護サングラスが必要です。
当社では、上記のようなダイヤモンドカッターや超硬ツール、集塵機を完備しております。
エポキシガラスの部品加工が必要な際は一度ご相談ください。

エポキシガラス加工、樹脂加工・プラスチック加工は湯本電機にお任せ下さい。
短納期で高品質の樹脂加工品を大阪・東京から全国へお届けします。

エポキシガラスの特徴・用途の素材ページはこちら。

湯本電機では切削加工から3Dプリントまで、様々なプラスチック加工に対応しております。
対応可能な加工については「プラスチック加工・樹脂加工 加工方法一覧」へ。

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