難燃性
プラスチックの難燃性
難燃性とは、プラスチックが炎にさらされた時に燃えにくい性質を言います。耐熱性の高いエンジニアリングプラスチックなどの高機能素材は、元々金属が使われていた高温環境にも使用されます。金属と違い有機物であるプラスチックは、燃え広がれば火災の危険性もあるため、使用前に難燃性が確認されます。
プラスチックの難燃性グレードは、UL94規格か酸素指数で評価することができます。プラスチック素材の難燃性グレードは、UL94規格では6段階で評価され、低い方から順にHB・V-2・V-1・V-0・5V-B・5V-Aです。HBは遅燃性で燃えるのが遅く、自己消火性がないことを意味します。V-2以上は自己消火性があり、燃焼時間によってグレードが分類されています。
難燃性のプラスチック素材
以下の素材はUL94規格グレードがV-0以上の難燃性素材です。
PEEK
熱可塑性樹脂の中で最高レベルの耐熱性と機械的強度を持つスーパーエンジニアリングプラスチックです。
PPS
PEEK同様、耐熱性と機械的強度に優れたスーパーエンジニアリングプラスチックです。PEEKに近い物性を持ちながらも材料費はPEEKの2分の1以下です。
PTFE
耐熱性・耐薬品性・耐摩耗性に優れたスーパーエンジニアリングプラスチックです。摺動性に優れ、摺動部品への使用が多い材質です。
PEI
表面電気抵抗が高く、体積電気抵抗が低いため、静電気の放電や電流の漏れが懸念される箇所に使用されます。耐放射線性を持ち、核施設や宇宙開発などの放射線環境下での使用に適しています。
PAI
高温高荷重下でも、低クリープ性、難燃性、電気的特性を発揮する素材です。
PVDF
フッ素系樹脂の中でもトップクラスの機械的強度を持つ材質です。
PPSU
非常に高い光透過性と耐候性を持つ材質です。熱や紫外線などによる劣化に対して強い耐性を持っています。
PI
PEEKを超える耐熱性をもち、高温下での劣化が非常に少ないため、高温環境で長期間使用できます。
基本グレードが難燃性ではなくても、燃えにくく改良された「難燃性グレード」が存在する素材もあります。希望の素材の難燃性グレードの有無についてはお問い合わせください。
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